当時販売されておりました38QTは、
標準品と称されてカタログ掲載されておりました。
SUPERIOR(特別高精度品)、VFA(高精度品)、
そして中堅の38QTと名を連ねております。
そのお次が、38QRなるシリーズです。
価格帯が5万円台、デザインやカラーリングも
若年層にアプローチを促せるまでになりますが、
それでもまだ機械式GSよりも高価格でした。
38QRWと38QRCの2種のムーブメント。
ダイアル上にQRのロゴが入り、
スペックは月差±20秒、
クオーツマークはダイアルカラーに準じた、
プレートタイプに統一されます。
ケースデザインはおおよそ6タイプ用意され、
カットガラスもより多く採用されており、
真面目な38QTより魅力的に見える面もございます。
その後、GQ(グランドクオーツ)やKQ(キンクオーツ)の充実、
08QZ:09QZの登場、そして1975年からの大再編で、
初期のセイコークオーツシリーズは終焉を迎えるに至ります。
38QRはその渦中、2年程の短いライフサイクルでございました。